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動画生成AIの代名詞だった「Sora」(OpenAI)は、2026年4月26日にWeb・アプリの提供を終了し、APIも同年9月24日で終了予定です。公開からわずか半年での撤退でした。残る主要な選択肢の中でも、著作権面の安全性を重視するなら「Google Veo」が有力候補という評価が広がっています。個人開発のゲームトレーラー・PV制作にどこまで使えるか、料金と著作権まわりの実態を調査しました。
これは個人開発に役立つ生成AIサービスを1サービス1記事で紹介するシリーズの一環です。
Google Veoとは
何ができるサービスか
Google Veoは、Google DeepMindが開発した動画生成AIモデルです。「Flow」という制作プラットフォーム上で、Veo(動画生成モデル)・Imagen(画像生成モデル)・Gemini(対話AI)を組み合わせて使えます。最大の特徴は、映像とあわせてセリフ・効果音・BGMを1回のプロンプトで同時生成できる「音声統合生成」です。従来のように「映像を作る→BGMを別途用意する→ナレーションを収録する→編集ソフトで合成する」という複数工程を、プロンプト送信の1ステップに集約できます。2026年1月のアップデートでは、4K解像度・縦型動画(9:16、スマートフォンのSNS投稿に適した縦長の画面比率)への対応、参照画像を使ってキャラクターやオブジェクトの見た目を動画全体で統一できる「Ingredients to Video」機能も追加されました。
料金プラン
2026年6月にGoogleが個人向けプランを値下げしており、現時点の料金は次の通りです。
| プラン | 月額 | 内容 |
|---|---|---|
| 無料 | ¥0 | Googleアカウントのみで月10本まで生成可能(720p・最大8秒) |
| Google AI Plus | ¥725 | 動画生成クレジット付与、Fastモードなら20本程度生成可能 |
| Google AI Pro | ¥2,900 | Flowで最高品質のVeo 3.1 Qualityにアクセス可能 |
| Google AI Ultra | ¥32,000 | 生成本数の上限が大きく拡大、可視ウォーターマークなしで出力可能 |
Veo 3.1には「Quality(高品質)」と「Fast(高速・低コスト)」の2モードがあり、Qualityは1回あたり約100クレジット、Fastは約10クレジットを消費します。アイデア出しの試行錯誤はFast、本番出力はQualityという使い分けが基本です。
商用利用の条件
有料プラン(Google AI Plus以上)で生成した動画は商用利用が可能です。無料枠で生成した動画の商用利用は、規約上の扱いが変わる可能性があるため、公開前に最新の利用規約を確認することが推奨されています。
著作権面の安全性
SynthID電子透かしの仕組み
Veoで生成されたすべての動画には、Googleが開発した「SynthID」という不可視の電子透かし(人間の目には見えないが、専用ツールで検出できるデジタルの印)が自動的に埋め込まれます。これは、AIが生成した動画であることを技術的に識別可能にし、ディープフェイク(AIによる精巧な偽動画)の悪用防止と透明性確保を目的とした仕組みです。商用利用自体は問題なく行えますが、「AI生成であることを隠して実写映像として発表する」といった使い方は、この透かしによって検知される可能性があります。
可視ウォーターマークを消すにはUltraが必要という実務上の壁
見た目に影響しないSynthIDとは別に、Flowで生成した動画には、プランに応じて画面上に表示される「可視ウォーターマーク」があります。無料・Plus・Proプランで生成した動画には可視ウォーターマークが表示され、これを消すには最上位のGoogle AI Ultra(月¥32,000)への加入が事実上必要です。個人開発の予算感からすると、この価格差は無視できないポイントです。Steamのストアページや配信プラットフォームにウォーターマークなしの動画を出したい場合は、この費用を織り込んでおく必要があります。
実在の人物・キャラクターに関する制限
実在の有名人に酷似した人物の生成や、暴力的・性的なコンテンツはセーフティフィルターによって厳格に拒否されます。ゲームのオリジナルキャラクターを描く分には問題になりませんが、生成された映像に他社の商標・著作物・実在人物が意図せず映り込んでいないか、公開前に確認する習慣をつけておくと安心です。
ゲームトレーラー制作での実用性
向いている用途
- SNS向けの短尺ティザーPV(縦型動画に対応しているため、そのままSNS投稿にも使いやすい)
- ゲームの雰囲気・世界観を伝える数秒〜数十秒のイメージ映像
- 参照画像を使った、ゲーム内のアートスタイルに寄せたコンセプト映像の試作
不向きな用途
- ゲーム内カットシーンそのものの代替(生成される映像はゲームエンジン内の実際の見た目とは一致しないため、実機プレイ映像の代わりにはならない)
- 長尺のストーリー性が求められるPV(1回の生成は4〜8秒が基本で、延長機能を使っても長尺になるほどクレジット消費と破綻のリスクが増える)
日本語ナレーションの精度に関する注意
英語のセリフ生成・リップシンクに比べて、日本語は2026年時点でもまだ発展途上とされています。日本語ナレーションの精度を重視する場合は、映像はVeoで生成し、ナレーションは別途ElevenLabsのような音声合成AIや人の声で用意して後から合成する、という工程分担が安定した進め方です。
学習を体系的に進めたい方には、動画講座での学習もおすすめです。
Google Veo入門講座(Udemy):AI動画生成マスター講座|Google Flow完全攻略(Veo 3 & Imagen 3)Veo3.1対応(最高評価バッジ、評価4.1)
まとめ
- Sora終了後の選択肢の中で、著作権面の安全性(SynthID・安全フィルター)を重視するならGoogle Veoが有力
- 音声統合生成が最大の強みだが、日本語ナレーションの精度はまだ発展途上
- 可視ウォーターマークを消すには最上位のUltraプラン(月¥32,000)が事実上必要な点は、個人開発の予算感では見落とせない
- ゲーム内カットシーンの代替ではなく、SNS向けの短尺ティザーPVやイメージ映像としての活用が現実的
参考文献・出典
- Google Flow公式サイト(https://labs.google/flow)
- Google AI Blog「Build with Veo 3.1 Lite, our most cost-effective video generation model」
- OpenAI Help Center「Soraの提供終了について知っておくべきこと」(https://help.openai.com/ja-jp/articles/20001152-what-to-know-about-the-sora-discontinuation)


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