※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。
グローバルイルミネーション(GI)とは、光源から直接届く光だけでなく、壁や床で反射した「間接光」までシミュレートして、より自然な陰影を再現する技術です。従来はライトマップとして事前計算(ベイク)しておく手法が主流でしたが、この方式は一度焼き込んだ光を動かせないという弱点があります。近年はUnreal Engineの「Lumen」やGodotの「SDFGI」のように、動く物体や変化するシーンにも対応できるリアルタイムGIが主流になりつつあります。
そんな中、Unityにも待望のリアルタイムGI機能が登場することがわかりました。開発系メディアgamefromscratch.comの報道によると、Unityの次期バージョン「Unity 6.7」のアルファ版に、新しいリアルタイムGIシステム「Surface Cache Global Illumination(SCGI)」が搭載されたとのことです。これまでUnityにはUnreal・Godotのような本格的なリアルタイムGIがなく、開発者の間でも要望の多い機能でした。詳細はgamefromscratch.comの記事で確認できます。
SCGIは、Universal Render Pipeline(URP)向けの新機能で、事前計算なしにリアルタイムで間接拡散光を計算できるのが特徴です。主なポイントは次の通りです。
- ライトマップやライトプローブの事前ベイクが不要になり、制作時間の短縮が見込める
- プロシージャル生成や建物の破壊表現など、シーンが動的に変化する場面でも正しく光が反映される
- 時間帯による太陽光の変化(タイムオブデイ)にもリアルタイムで対応できる
- ハードウェアのレイトレーシングに対応したGPUではより高精度、非対応の環境でもソフトウェアベースの疑似レイトレーシングで動作する
- 現時点ではアルファ版のため、正式リリースまでには制限や仕様変更の可能性がある
💡 Surface Cache(サーフェスキャッシュ)
シーン内の位置と法線の組み合わせを「パッチ」という単位に分割し、各パッチに入射する光を計算・保存する仕組み。カメラに近いほど密に、遠いほど粗くパッチを配置することで、負荷を抑えながらリアルタイム計算を実現しています。長時間のベイク待ちから解放される点は、特に個人開発者にとって大きなメリットになりそうです。
このニュースから考えられること:
✅ ライティング作業の手間が減ることで、個人・小規模チームの開発スピードが上がることが期待できる
✅ 破壊表現やプロシージャル生成など、これまでベイクが苦手だった表現もやりやすくなる
⚠️ アルファ版のため実プロジェクトへの導入は時期尚早。対応デバイスやパフォーマンスへの影響の見極めが必要
学ぶならこの講座
※本リンクはアフィリエイトリンクです。
まとめ:
- Unity 6.7アルファ版に新GI機能「SCGI」が搭載された
- ベイク不要のリアルタイム間接光で、動的なシーンにも対応できる
- 正式リリースはこれからのため、今後のアップデートに注目


コメント