公式チュートリアルの次に読む本|Unity・Godot別・最初の1冊の選び方

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はじめに:チュートリアルが終わったあとの空白

「公式の手順どおりに動いた。次に何を読めばいいか分からない」

これは、GodotやUnityの公式チュートリアルを一通り終えた人がよく当たる壁です。画面の見方は分かったのに、自分のゲームに入ると手が止まります。検索すると本がたくさん出てくるので、結局どれも開かない、という状態になりやすいです。

公式チュートリアルは、エンジンの操作を体験するための道です。自分の企画を最後まで運ぶ練習ではありません。だから終わった直後に、分厚い専門書やエンジン違いの本を重ねると、読むこと自体が作業になってしまいます。

この記事では、公式チュートリアルを終えたあとに「最初の1冊」を選ぶ方法を解説します。買う順番、紙とKindleの見分け方、いま買わなくていい本、読み終えたあとの使い方まで、読み終わったあとに「何を1冊だけ開くか」が分かるようにまとめます。

📌 この記事の前提

  • GodotまたはUnityを入れてある
  • 公式チュートリアルを、途中まででも触ったことがある
  • 本は学習の補助。エンジンそのものは公式から入れる

価格は変動します。本文中では金額を固定で書かないので、購入前に各店舗の商品ページで最新の表示をご確認ください。

この記事で分かること

  • 公式チュートリアルの次に、本を買うべきかどうか
  • UnityとGodotで、最初の1冊をどう分けるか
  • 紙の本とKindleの、個人開発での使い分け
  • 小さなゲームを1本完成させてから読む本
  • 最初に買わなくていい本

先に結論:読む順番

本は、困っている段階に合わせて1冊だけ足します。おすすめの順は次のとおりです。

  1. 公式チュートリアルを、いまのエンジンで1本やり切る
  2. 同じエンジンの日本語入門書を1冊読む
  3. 本の写経ではなく、自分の企画で小さなゲームを1本完成させる
  4. 完成の仕方とバランスの本を読む

「本棚を揃えてから本格的に作る」必要はありません。UnityとGodotの本を同時に買う必要もありません。使っているエンジンの1冊だけにしてください。

公式チュートリアルの次に読む順番。エンジン入門書のあと、小さなゲームを1本完成させてから作り方の本へ
公式チュートリアルの次に読む順番。本は1冊ずつ足す

公式ドキュメントは無料のまま使えます。本は、日本語で手順を止めながら追いたいときに足す道具です。英語の画面に疲れた、検索語が浮かばない、という段階で効果が大きいです。

買う前に、公式を一度やり切る

本を見る前に、公式の入門を最後まで進めたかを一度確認してください。ここが空だと、入門書の前半がインストールの繰り返しになります。

エンジン まず触る公式 終わった目安
Godot ドキュメントの「Your first 2D game」 キャラが動く、敵が出る、当たる、点が入る、まで自分の手元で動く
Unity Unity Learn の2D入門コース シーンにオブジェクトを置き、スクリプトを付けて再生できる

Godotの公式は英語です。翻訳ツールを横に置いて進めて問題ありません。Unity Learn は日本語のコースもあります。どちらも、環境の入れ方は以前の記事「ゲームエンジンのインストールから最初のプロジェクト作成まで」で扱っています。

途中で止まっている場合は、本を買うより先に、止まっている章だけ戻ってください。本は公式の代わりではありません。公式で一度動かしたあと、日本語で同じ操作を整理するために使います。

紙かKindleか

個人ゲーム開発では、エディタを開きながら読むことが多いです。どちらが正しい、というより、机の状態で分かれます。

向いている人 向いていないとき
紙の本 画面をエディタ専用にしたい。ページを開いたまま印を付けたい 机が狭く、本を置く場所がない
Kindle(アプリ) ノート側に電子書籍、外付けにエディタ、と分けたい。語句検索をしたい 図版が多く、固定レイアウトで拡大しにくいと感じるとき

サブモニターがある人は、エディタを外付け、本やドキュメントをノート側、が扱いやすいです。机の置き方は「狭い机でも作れる。個人ゲーム開発の最小デスク環境」で扱っています。本を買う前に机を整える必要はありません。画面が1枚でも、ウィンドウを左右に分ければ足ります。

ステップ1:Unityを使っている人の最初の1冊

Unity Learn の入門を終えると、「公式の画面と、自分のプロジェクトの画面が一致しない」ことが増えます。メニュー名は分かるのに、次にどのウィンドウを開くかが曖昧になる段階です。

ここで足すのは、同じエンジンを日本語で最初から最後まで通した入門書です。バージョンがいまの Unity 6 系に対応しているかを、表紙と目次で確認してください。古い版だと、画面の名前が今と違います。

Unityの教科書 Unity 6完全対応版

Unityの教科書 Unity 6完全対応版(北村愛実 / SBクリエイティブ)

Unityの教科書 Unity 6完全対応版の表紙
Unityの教科書 Unity 6完全対応版(紙の本)

2024年12月刊の紙の本です。ISBNは 978-4815628192。C#の書き方から入り、2Dの簡単なゲームを作りながら画面操作とスクリプトを同時に進めます。プログラミングを仕事にしていない人でも、公式チュートリアルのあとで読みやすい構成です。

この本の役割は、公式で一度触った操作を、日本語の手順でもう一度つなぐことです。全部を暗記する本ではありません。自分のゲームで「あのパネルはどこだ」となったときに、該当の章へ戻る使い方が向いています。

Amazonでは紙の本が在庫ありの状態を確認しました。同じ内容のKindle版もあります。机が狭い人、ノート側に本を置きたい人は、Kindle版を見てください。

Amazon(紙):Unityの教科書 Unity 6完全対応版
Amazon(Kindle):Unityの教科書 Unity 6完全対応版(Kindle)
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💡 バージョンの見分け方

表紙かタイトルに「Unity 6」とある版を選んでください。Unity 2021 や 2022 とだけ書かれた本は、公式チュートリアルの次としては後回しです。メニュー名が今の画面とずれます。

ステップ2:Godotを使っている人の最初の1冊

Godotは公式ドキュメントが充実しています。そのぶん、最初の日本語の道が細く感じることがあります。Your first 2D game を終えたあとに足りないのは、機能の百科事典ではなく、「次の1画面を日本語で作る順番」です。

ここで足すのは、会話形式で手を動かす入門書です。リファレンスとして全部を載せる本より、短いゲームを最後まで通す本の方が、公式の次には使いやすいです。

ゆるっとはじめる Godot Engine ゲームプログラミング

ゆるっとはじめる Godot Engine ゲームプログラミング(杉山悠真)

ゆるっとはじめる Godot Engine ゲームプログラミングの表紙
ゆるっとはじめる Godot Engine ゲームプログラミング

2024年8月刊の紙の本です。ISBNは 978-4868020493。表紙に Godot 4 対応とあります。クリッカーと2Dアクションを作りながら、GDScript(Godotのスクリプト。Pythonに似た書き方)を1行ずつ日本語で追います。公式英語ドキュメントの次に、用語を噛み砕いて手を動かしたい人向けです。

公式チュートリアルでノードとシグナルの名前は見た、でも自分のシーンに置く順番がまだ曖昧、という段階で効きます。GodotとUnityの本を両方買わないでください。今開いているエンジンの1冊だけで足ります。

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💡 GDScriptとは

Godotの中で動かすプログラムの書き方です。Pythonを触ったことがある人は見た目が近いです。触ったことがなくても、入門書は1行ずつ日本語が付いているので、公式の英語より止まりにくいことが多いです。

ステップ3:小さなゲームを1本完成させてから読む本

入門書を読み終えた直後に、次の技術書へ進む必要はありません。ここで一度、本に載っていない短いゲームを自分の企画で完成させてください。敵が1種類、画面が1枚、終わりがある、で十分です。

この一段がないと、本を増やすほど「まだ準備中」が続きます。完成させて初めて、バランスがおかしい、終わるタイミングが分からない、という次の悩みが出ます。その悩みが来てから、作り方の本を開きます。

ゲーム開発者の地図:20年の個人開発から学んだこと

ゲーム開発者の地図:20年の個人開発から学んだこと(SmokingWOLF)

ゲーム開発者の地図の表紙
ゲーム開発者の地図:20年の個人開発から学んだこと

Kindle版です。エンジンの操作説明ではなく、個人でゲームを完成させるときの考え方を書いた本です。『片道勇者』や WOLF RPGエディターの作者が、バランス、キャラの強さ、最後まで作る手順を、自分の失敗を含めてまとめています。GodotでもUnityでも使えます。

公式チュートリアルの直後より、自分のゲームを一度出したあとの方が効きます。「補助魔法は強いのか」「完成させる作り方とは」といった問いに、エンジンのバージョンは関係しません。技術書を積む前に、作り方の地図が欲しくなった段階の1冊です。

Kindle Unlimited の対象表示がある本です。すでに加入している人は、追加で買う前に読み放題の対象かを商品ページで確認してください。楽天市場での一致は、今回の検索では見つかりませんでした。

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最初に買わなくていい本

検索すると専門書がたくさん出ます。最初の1冊としては、次のものは後回しで大丈夫です。

  • 今使っていないエンジンの本。Unityを開いている人の Unreal 本、Godotを開いている人の Unity 本
  • C++やシェーダー、ネットワーク同期だけの本。公式チュートリアルの次の悩みではありません
  • Unity 2020 以前など、画面の名前が今と違う版
  • ゲームデザインの大部。ルールズ・オブ・プレイのような理論書は、小さなゲームを1本作ったあとに開く方が生きます
  • 英語の分厚いリファレンスを、公式ドキュメントの代わりに買うこと。公式は無料で更新されます

「積んでおくと安心」で増やすと、次に開く本が分からなくなります。今のエンジンの入門書1冊と、公式ドキュメントがあれば始められます。

読み方:写経で止めない

入門書は、サンプルを動かすためだけに使うと、公式チュートリアルと同じ終わり方をします。次の3つだけ意識してください。

  1. 1章ごとに、本と同じものを一度動かす
  2. 同じ章で、数値か絵を1つだけ自分用に変える
  3. 本が終わったら、素材も企画も自分の、短いゲームを1本出す

変えるものは、移動の速さ、色、敵の数、どれか1つで足ります。ここで「自分のゲーム」の感覚が付きます。全部をオリジナルにする必要はありません。

詰まったら、本の該当章に戻るか、公式ドキュメントでクラス名を検索してください。掲示板で最初から聞くより、エラー文をコピーして公式を検索する方が早いことが多いです。

よくある質問

Q. 公式チュートリアルがまだ半分です。先に本を買った方がよいですか。

A. 先に公式を1本やり切ってください。本の前半はインストールと画面説明の繰り返しになりやすいです。止まっている章だけ戻った方が、お金も時間も残りやすいです。

Q. UnityとGodot、どちらを使うかまだ決めていません。

A. 本を買う前に、どちらかの公式入門を最後まで進めてください。エンジン選びは「作りたいジャンルで選ぶゲームエンジン」も参考になります。両方の本を同時に買う必要はありません。

Q. 英語の本の方が新しいのでは。

A. 最新機能だけを追う段階では、その判断もあります。公式チュートリアルの次は、日本語で手順を止められることの方が先です。英語の専門書は、小さなゲームを1本作ったあとに足せます。

Q. 中古の技術書でもよいですか。

A. エンジンの本は版が重要です。Unity 6 と書いてあるか、Godot 4 と書いてあるかを表紙で確認してください。デザインや完成の話の本は、版が古くても内容が残りやすいです。

Q. Kindle Unlimited に入っていれば、紙は不要ですか。

A. 対象の本だけが読み放題です。Unityの教科書が対象かは、購入前に商品ページで確認してください。机に開いたまま置きたい人は、紙の方が楽なことがあります。

まとめ

今回お伝えしたポイントをおさらいします。

  • 公式チュートリアルを1本やり切ってから、本を1冊足す
  • 本は今使っているエンジンの入門書だけにする。UnityとGodotを同時に買わない
  • Unityなら『Unityの教科書 Unity 6完全対応版』。Godotなら『ゆるっとはじめる Godot Engine ゲームプログラミング』
  • 入門書のあと、写経ではなく小さなゲームを1本完成させる
  • 完成の悩みが出てから『ゲーム開発者の地図』を開く
  • 専門書、他エンジンの本、古い版は最初に買わなくてよい

環境の入れ方は「ゲームエンジンのインストールから最初のプロジェクト作成まで」へ、机の置き方は「個人ゲーム開発の最小デスク環境」へ進んでください。本は、公式の次の1冊からで十分です。

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Unityを使っている人

Godotを使っている人

小さなゲームを1本作ったあと

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